現在お住いの宅地について『宅地の自然災害リスク評価〔現地確認〕』を依頼されたBさんから、ご感想を頂きました。 公開の了承を得たのでご案内させて頂きます。

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小さなこどもがいる我が家で防災対策を立てるために市のハザードマップなどを確認すると、もともと丘陵地ということもあり、土砂災害や水害、津波災害などは起きる確率が低そうということがわかりました。

しかし、一番不安なのは発生が現実味を帯びている大地震です。いろいろと調べているうちに西村さんが生駒市民を対象に講演を行なった記録(http://geosanpe.com/wp/wp-content/uploads/2016/06/577f681662915d3c18e929d93d189be9.pdf)を読み、地震に関しては、「宅地が切土で造成されたのか盛土で造成されたのか」が、被害の大きさに大きな影響を与えることを知りました。

我が家の宅地はどうなのか。購入前に不動産屋に聞いては見たものの、かなりいい加減な返事であったことを思い出しました。すでに家を建てて数年を経過している宅地なので、「きちんと調べた結果が盛土造成だったとわかったらどうしよう」という思いもよぎりましたが、適正な対策を考えるためにはまず、現実を直視する必要があると考えました。

すぐに西村さんに連絡を取り、宅地の評価をお願いしました。

西村さんは国内のみならず、海外までを調査の対象として非常に多忙な日々を過ごしておられるようでしたが、当方の宅地評価に対して机上調査で一定の結論を得たうえで、これを検証するために宅地周辺の擁壁の状態、排水の量、道路の陥没状況などを現地調査してくださいました。さらに説明の当日は、宅地の地面を掘り、判断の最終確認をされました。

資料による推計+フィールドワークによる緻密な実証という科学的な手法により明確な評価をされ、現場の写真を含む多くの資料により、その根拠をたいへん解りやすく私たちに説明してくださいました。

結果がどうあろうと私たちはそれを受け入れる覚悟をしていましたが、私たちの宅地は「切土造成である」という結果でした。幸いなことに地盤も良好で、土砂災害等の発生リスクもかなり低いという評価となりました。

この結果を聞いて私たちは本当に安心しました。もちろん災害発生のリスクは依然としてあります。周辺に危険な個所もあることが分かり、西村さんのアドバイスを参考に今後も減災に取り組んでいきます。

西村さんは国の制度がまだ未成熟であることも熱っぽく語られました。このような状況では、自分の家族は自分自身で守っていくしかありません。我が国では大地震は中期的には必ず発生します。そして他の災害と違って、地震は各家レベルで減災対策が実行できます。何をなすべきかを考える上で、『宅地の自然災害リスク評価』を行なって良かったと思いました。